「阿部」という名字の女優と聞いて、真っ先に名前が挙がる筆頭格が阿部純子(あべ じゅんこ)です。かつては本名の「吉永淳」名義で活動し、2014年の主演映画『2つ目の窓』(河瀬直美監督)がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、サハリン国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞するなど、若くして国際的な評価を獲得しました。
その後、語学と演劇を学ぶために単身で渡米。帰国後の2015年に芸名を本名の阿部純子へと改め、大手芸能事務所アミューズに所属して本格的な再スタートを切りました。彼女の知名度を全国区へと押し上げたのが、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)への出演です。
2016年前期の朝ドラ『とと姉ちゃん』では、ヒロインの親友・中田綾役を好演。戦中戦後の激動の時代を健気に生き抜く姿が視聴者の涙を誘い、一躍お茶の間の人気を獲得しました。さらに2026年後期の朝ドラ『おちょやん』では、主人公のライバルであり良き理解者となるカフェーの女給・若崎洋子役を演じ、卓越した表現力を披露しています。
映画界でもその存在感は際立っており、映画『孤狼の血』(2018年)では過酷な運命に翻弄されるヒロイン・岡田桃子役を体当たりで演じきり、第42回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2026年5月には一般男性との結婚を発表し、公私ともに充実期を迎えた現在も、映画やドラマのキーパーソンとして第一線でオファーが絶えません。