猪木が残した言葉の中でも、知性派やリーダー層に強烈なインパクトを与えているのが「バカになれ」という強烈なフレーズです。
「賢く立ち回ろうとすればするほど、失敗を恐れて動けなくなる。プライドを捨ててバカになりきった人間だけが、誰も見たことのない景色を見られる」という考え方は、猪木自身の事業運営や団体旗揚げの歴史そのものです。1972年、日本プロレスを追放された猪木は、ゼロから新日本プロレスを旗揚げしました。既存のプロレス界の常識を次々と覆し、「ストロングスタイル」を掲げて異種格闘技戦に打って出た姿勢は、当時の常識人から見ればまさに無謀な「バカの挑戦」でした。
現代のビジネスにおいても、過度なリスク分析や前例主義によって新規事業が停滞するケースは少なくありません。猪木が説いた「バカになれ」の精神は、理屈や計算で頭を固める前に、己の直感を信じて荒波へ飛び込む決断力の大切さを教えてくれます。