ヂートゥの戦闘における最大の分岐点となったのが、討伐隊の主力であるモラウ=マッカーナーシおよびナックル=バインとの連戦です。ここでヂートゥは、自身の浅薄な発想から編み出した念能力を披露しますが、これがプロハンターたちの格好の標的となりました。
ヂートゥが発現させた念能力「紋白唯吾朗(モンローウォーク)」は、相手と自身を野球場ほどの広さを持つ念空間に閉じ込め、「8時間以内にヂートゥの体に触れなければ脱出できない」という、いわば強制的な鬼ごっこ勝負を仕掛ける能力でした。一見すると、スピードに絶対の自信を持つヂートゥに極めて有利なルールに思えます。
しかし、百戦錬磨の煙使い・モラウはヂートゥを追撃することを即座に放棄し、煙で作ったロープで精神的・空間的な包囲網を構築。ヂートゥは自ら設定した「制限時間8時間」というルールに自らの精神が耐えきれず、極度の焦燥感に苛まれて自滅しました。
さらに追い詰められたヂートゥがその場で思いつきで具現化したのが、腕に装着するタイプの「ボウガン(クロスボウ)」と矢でした。この行動は、かつて天空闘技場編でヒソカがカストロを評した「メモリの無駄遣い」そのものでした。自身の肉体による超スピード攻撃よりも遥かに遅い矢を放つという愚行を犯し、モラウにあっさりと煙で視界を奪われ、敗北を喫することになったのです。