救急搬送現場や病棟での急変時、JCSの判定に時間をかけることはできません。「3-3-9度方式」を確実に使いこなすための最短の覚え方は、「目の開き方」と「刺激の強さ」の組み合わせに注目することです。
観察の第一歩は、まずベッドサイドに立った瞬間の患者の「目」を確認することから始まります。
- 1桁(I)=「目を開けている」状態:何もしなくても自発開眼している。会話の内容(見当識)で1〜3を判定する。
- 2桁(II)=「刺激で目を開ける」状態:普段は閉じているが、呼びかけや刺激で開眼する。刺激をやめると再び目を閉じる。
- 3桁(III)=「刺激しても目を開けない」状態:どんなに強い刺激を与えても開眼しない。痛みに対する手足の反応で100〜300を判定する。
現場における観察手順としては、まず「静かな声で呼びかける」ことからスタートします。自発開眼していれば1桁の評価へ進み、「今日は何月何日ですか?」「ここはどこですか?」と問いかけて見当識(時間・場所・人)を確認します。目を閉じて眠っているようであれば、呼びかけの音量を上げ、肩を軽く叩くなどの接触刺激へと段階的に強度を高めて判定します。