北米大陸の広大なスタジアム群を揺らしたのは、日本戦だけではない。優勝候補と目されていた南米や欧州の超強豪国が、予選ラウンドから相次いで辛酸を舐める展開が続いた。気候や移動距離の長さといった過酷なコンディションが、絶対的本命たちの足を狂わせた側面も否定できない。
しかし、波乱の本当の真相は弱小と目された国々のフィジカルと戦術的熟度の大幅な向上にある。強豪国の隙を突くハイプレスと徹底されたリアクションフットボールが、名門たちの足元をすくい取った。これまでにない予測不能な戦況が、世界中のファンを最後まで魅了し続けた。