事件が発生したのは、地域住民の生活の拠点として親しまれているアピタ大府店だ。日常の買い物を楽しむ家族連れや高齢者で賑わう大型ショッピングセンターの館内は、一瞬にして騒然とした空気に包まれた。「急に怒鳴り声が聞こえて、周囲の人が一斉に走り出した」。当時、1階の食料品売り場付近にいた30代の主婦は吐露する。足止めを食らった客たちが廊下に溢れ、スタッフが誘導に追われるなど、現場はパニックに近い事態へと陥った。
店内の防犯カメラや周囲にいた客の目撃談によれば、犯行はあまりにも唐突だったという。近くのテナントショップに勤務する従業員は、「何かが倒れるような大きな音がした後、悲鳴が上がった。すぐにシャッターを下ろすよう指示が出た」と恐怖を振り返る。警備員の迅速な初期対応と駆けつけた関係者の通報によって二次被害の拡大は食い止められたものの、開口一番に現場を襲った緊迫感は計り知れない。