金沢駅でお土産を探す際、避けて通れないのが駅高架下商業施設「金沢百番街」の和菓子・食品ゾーン「あんと」です。金沢を代表する老舗が軒を連ねるこのエリアは、事実上「北陸最大の銘菓ミュージアム」と言っても過言ではありません。
現地での定点観察を行うと、新幹線の発車時刻が重なる夕方(16:00〜18:30)には中央レジや人気店舗の前に長蛇の列が形成されます。特に中田屋や村上、森八といった著名店は、購入完了までに15分以上を要することも珍しくありません。焦りを防ぐためには、乗車前の隙間時間ではなく、「到着時」または「発車1時間前」に買い物を済ませておく立ち回りが極めて有効です。
一方で、地元金沢市民への取材から見えてきた「本当の推し銘菓」には、観光ガイドの一面とは異なる趣があります。地元民が冠婚葬祭や気軽なお持たせとして指名するのは、板屋の「こもかぶり」や、俵屋の「じろあめ」、高木糀商店の発酵調味料など、素材と手仕事の温もりが残る逸品です。地元客が日常的に通う名店は、過度な装飾を排した実直な味わいによって強固な信頼を勝ち得ています。