板東英二のゆで卵好きは、単なるビジネスキャラクターではなかった。新幹線での移動中、あるいは収録の合間に、ポケットから取り出したゆで卵を殻ごと剥いては口に放り込む。その数は全盛期で1日平均9個、時にはそれ以上とも言われた。「板東さんの楽屋には常にゆで卵が山積みされていた」というのは、当時の番組スタッフや共演者たちの共通の証言だ。
プロ野球選手として過酷なシーズンを戦い抜いた彼にとって、手軽に補給できるタンパク質源としてゆで卵は最適だったのだろう。しかし、現役引退後もその習慣は衰えるどころか加速した。テレビのクイズ番組『世界・ふしぎ発見!』などでの彼の活躍の裏には、常にこの白い球体がエネルギー源として存在していたのだ。