連続テレビ小説のオーディションを勝ち抜き、ヒロイン・常盤萌役に選ばれた当時19歳の遠野凪子。子役時代から劇団ひまわりに所属し、確かな演技力を磨いてきた彼女にとって、本作はまさに芸能界での地位を決定づける大舞台となった。後に遠野なぎことも表記し多方面で異彩を放つことになる彼女の原点が、この作品に凝縮されている。
北海道・沼田町に建設された巨大なオープンセット「明日萌(あしもえ)駅」を中心に繰り広げられた人間模様は、単なるノスタルジーにとどまらない深いドラマ性を宿していた。時代の波に翻弄されながらも、愛する人々を守り、懸命に生き抜く萌の姿は、早朝の茶の間に深い感動と勇気を与え続けた。