TVアニメシリーズにおいてDIOの声を担当する子安武人氏の演技は、まさに狂気と気品が同居した唯一無二のものだ。貧民街での屈辱に満ちた少年時代から、石仮面の力で人間を辞め、吸血鬼として降臨するまでのグラデーションを恐ろしいほどの説得力で表現してみせた。
『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』から始まったジョースター家との100年にわたる因縁。子安氏はインタビュー等でも、DIOという役に対する並々ならぬ執着と愛着を語っている。荒々しい叫び声一つにも緻密な計算と感情の爆発が込められており、その圧倒的な熱量が画面越しに観客を圧倒する。