店舗のカウンター越しにペストリーを温めるバリスタたちは、熱の回り方と甘みの仕上がりを誰よりも熟知している。彼らが重視するのは、温めることで立ち上るシナモン本来のアロマと、溶けたアイシングのコンディションだ。
自宅でワンランク上のスイーツ・カフェフード体験を目指すなら、温め直す直前にほんの数滴の水滴を生地の側面に打ち込む「極小スチーム」が有効だ。霧吹きや軽く湿らせた手で表面を撫でてからトーストすることで、水分蒸発を防ぎつつ、クラストの焼き立て感を増幅させることができる。さらに、溶け落ちたフォンダンをスプーンで拾い上げ、再び中央に回しかける「追いフォンダン」を施せば、見た目も味わいも極上の艶やかさを纏う。