菊池風磨に対する大衆のイメージは、かつては「バラエティ番組で体を張る親しみやすいアイドル」「頭の回転が速いトークの名手」という側面が先行していました。しかし、映画・ドラマの国内最大級レビューサービス「Filmarks」や各種SNSの率直な口コミを検証すると、俳優・菊池風磨に対する評価はそうしたバラエティタレントの枠を遥かに超越しています。
ネット上の生の声で最も多く見られるのは、「いい意味でバラエティの菊池風磨が完全に消える」「目線の演技と声のトーンの使い分けが異常に上手い」という絶賛の声です。『ファイトソング』で見せた、ヒロインを笑顔で見送りながら背中越しに滲ませた失恋の苦味。『ウソ婚』において、好きな女性の前で虚勢を張りつつも、二人きりになった瞬間に見せる仔犬のような弱気な表情。そして『私たちが恋する理由』で披露した、一切の無駄を削ぎ落とした静寂の演技。これらはいずれも、彼の計算された人間観察力に裏打ちされています。
ドラマ制作現場のチーフプロデューサーや演出家たちの証言によれば、菊池は台本のト書き(状況説明)を極限まで読み込み、「このセリフを言う人物は、その前日にどんな気持ちで眠りについたのか」まで逆算して演じ分けているといいます。テレビのバラエティで見せる「相手の意図を瞬時に察知するアンテナの高さ」が、ドラマの現場では「共演者の芝居を柔軟に受け止めて返すリアクションの巧さ」へと見事に昇華されているのです。