前任者である原辰徳元監督は、3度にわたる長期政権の中で通算1,000勝以上を挙げ、指揮官としても巨額の報酬を得ていた。その巨大な足跡の後にチームを引き継ぐ重圧は並大抵ではない。読売新聞グループ本社が阿部体制の発足に際して求めたのは、単なる勝敗の追求にとどまらない「チーム体質の抜本的改革」だった。
長期的な常勝軍団の再構築を託された阿部監督には、単年度の結果だけで首を挿げ替えないという球団側の覚悟が契約年数に込められている。巨大組織のトップマネジメントとして、現場の全権を掌握しつつ次世代の柱を育てる。その役割の大きさが、手厚い基本給という形で担保されているのだ。