長年、英語学習者が親しんできた「cute」だが、現代の会話シーンではその使い方がはるかに多層的だ。ネイティブスピーカーは対象の「可愛さ」の質に応じて、活発にスラングや口語表現を使い分けている。例えば、小さな動物や赤ちゃんに対して感情が溢れ出たときには「precious」や、Z世代を中心に定着した「smol」(小さくて愛くるしい)といった単語がごく自然に飛び交う。
さらに、思わず「きゅん」とさせられる仕草には「cutesy」という形容詞が使われるなど、表現の解像度は格段に増した。「cute」という単語自体も、大人の男性に対する「魅力的」「格好いい」という意味や、時に「あざとい」という皮肉を込めて使われることがあり、コンテキストを読み解く力が必要とされている。