現在の華々しい活躍からは想像しにくいものの、当時の齋藤飛鳥は乃木坂46において決して順風満帆な立ち位置にいたわけではありませんでした。1期生の最年少メンバーとして加入したものの、シングル表題曲の選抜メンバーから外れるアンダーを経験するなど、自分自身のアイデンティティやグループ内での役割に深く悩んでいた時期でした。
そんな彼女にとって、グループの看板から離れ、一人のタレント「あすか」として個性を求められる『Rの法則』の現場は、自分自身を解放できる貴重な修行の場となりました。
台本通りにいかない生きたスタジオトークでの切り返し、視聴者目線に立った感情表現の工夫など、Eテレの現場で培った実践的なスキルは着実に蓄積されていきました。この時期の濃密な経験が、2016年7月発売の15thシングル『裸足でSummer』での初センター抜擢、そしてその後の大ブレイクへと繋がる大きな推進力となったことは間違いありません。