映画ファンの間でこの場所が特別な聖地として君臨している理由は、世界的大ヒット映画『キル・ビル』(Kill Bill)のセットデザインのモチーフになったという背景にある。鬼才クエンティン・タランティーノ監督が初来店した際、その圧倒的な木造建築の吹き抜け構造と2階の回廊に一目惚れしたという。
制作を手掛けたミラマックスのバックアップのもと、映画のクライマックスである凄惨かつ美しい決闘シーンのセットは、この店の構造を克明に再現して作られた。主演のユマ・サーマン演じる主人公が刀を交えたあの圧倒的なカタルシスは、西麻布のこの空間なくしては誕生し得なかったのだ。