日常的に使用される不織布マスクは、主に他者への飛沫飛散を防ぎ、直接的な飛沫の吸入を低減させる目的で作られている。しかし、空気中に漂う微小なエアロゾルを完全に遮断することは困難だ。ここに、多くの人々が陥る最大の盲点が存在する。
感染症の第一人者である忽那賢志教授は、環境やリスクに応じた適切な防護具の選択の必要性を強調する。エアロゾルが充満するような高リスク空間では、顔に隙間なく密着するN95規格などの高機能防護具でなければ、微粒子を吸い込んでしまうリスクを排除できない。シーンに応じたマスクの使い分けこそが、感染を防ぐ現実的な鍵となるのだ。