本作の構成における最大の革新は、メンバー5人がそれぞれ1曲ずつ監修を担当したプロデュース楽曲と、個性が極限まで研ぎ澄まされた嵐 Are You Happy ソロ曲一覧の配置にあります。全16曲(通常盤は17曲)におよぶ嵐 Are You Happy 収録曲は、ファンク、R&B、デジタルEDM、歌謡曲テイストまで多彩なジャンルを横断しています。
メンバープロデュース楽曲では、松本潤が夜の高速道路をドライブする情景を描いた『Drive』を手掛け、櫻井翔は仲間へのリスペクトを綴ったエモーショナルなヒップホップ『To my homies』を担当。相葉雅紀は昭和歌謡や学園のノリを巧みに昇華した『青春ブギ』をプロデュースし、二宮和也は先鋭的なエレクトロサウンドを取り入れた『WONDER-LOVE』で音楽通を唸らせました。そして大野智は、自らのソロ曲『Bad boy』と連動したシュールかつ超絶技巧のダンスナンバーを提示しています。
それぞれのソロナンバーもまた、彼らの音楽的成熟度を如実に物語っています。
- 相葉雅紀『Amore』:情熱的なラテンビートからハイテンポなロックへと急展開する、エネルギッシュなパフォーマンスが光る祝祭ソング。
- 松本潤『Baby blue』:軽快なフィリー・ソウル調のトラックに乗せて、旧友や大切な人たちへの穏やかな感謝を歌い上げる大人のポップス。
- 二宮和也『また今日と同じ明日が来る』:自ら作詞を手掛け、痛みや喪失感をエレクトロニックなトラックと繊細なファルセットで表現した内省的傑作。
- 大野智『Bad boy』:重厚なトラップ/EDMビートの上で、圧倒的な高速ステップとユーモラスな表情管理を両立させた圧巻のステージチューン。
- 櫻井翔『Sunshine』:朝の光を思わせる軽快なアコースティックギターと、心地よいフロウのサクラップが日常を前向きに彩る爽快トラック。
さらに見逃せないのが、嵐 Are You Happy 通常盤のみにボーナストラックとして収録された『TWO TO TANGO』です。櫻井翔の重厚なラップリリックと哀愁を帯びたタンゴ調のメロディ、大野智による情熱的な振付が融合したこの隠れた名曲は、アルバムのラストピースとしてファンの間で極めて高い評価を獲得しています。