「止まったら終わり」。滝沢の口から漏れ出る言葉には、常に表現者としての危機感と強靭な野心が同居している。株式会社TOBEの立ち上げから月日が流れた今、プロジェクトはすでに単なる「立ち上げ期」のフェーズを終えた。ドーム規模のライブを即座に完売させる動員力はもちろんのこと、彼が目指すのは単なる規模の拡大ではなく「質の変革」だ。
現場の関係者が明かす。「滝沢さんは夜中であっても照明の角度や音響の微細なニュアンスまでチェックを怠りません。プレイヤーとして頂点を極めたからこそ、ステージ上の人間が何に怯え、何に歓喜するかを骨の髄まで知っている」。この底知れぬ現場愛と完璧主義こそが、所属アーティストからの絶対的な信頼を支える骨格となっている。