芽かきを終えて枝の骨格が決まったら、次に重要となるのが支柱立て、葉かき、そして追肥の3大メンテナンスです。
1. なすの支柱の立て方(3本仕立て対応)
ナスは果実が重く、風の影響を受けやすいため、枝が折れないよう頑丈に支える必要があります。3本仕立てにする場合は、長さ150〜180cm程度の支柱を3本用意し、主枝と2本の側枝の伸長方向に合わせて斜めに差し込む「クロス型(扇型)支柱」または、3本の支柱を上部で交差させて縛る「あんどん型(合掌型)」で固定します。茎を麻ひも等で結ぶ際は、茎が太くなることを見越して指1本分ほどのゆとりを持たせた「8の字結び」で結束するのが基本です。
2. なすの葉かき(下葉の剪定)のやり方
株元に近い一番花より下の葉は、生育初期には光合成の役割を果たしますが、株が大きく育つにつれて日光が当たらなくなり、黄色く老化していきます。こうした老朽葉や土に触れている葉は、泥はねによる病原菌感染の引き金になるため、芽かきと並行してハサミで順次切り落とします(葉かき)。目安として、一番花の下にある主枝の葉は1〜2枚程度を残してスッキリ整理しておくと、風通しが格段に良くなります。
3. 収穫を途切れさせない「なす 側枝の摘心剪定」
3本仕立てで伸ばした枝からさらに出てくる孫枝(小枝)については、「1果1葉摘心(いっかいちようてきしん)」というプロの剪定技法を取り入れます。側枝に花が咲いて実がついたら、その実の先にある葉を1枚だけ残して枝先をハサミで切ります(摘心)。実を収穫した後は、その側枝の根元から切り戻すことで、常に新しい元気なわき芽が更新され、株が疲労せず長期間実をつけ続けます。
4. 肥料食いナスを支える追肥タイミング
ナスは野菜の中でも屈指の「肥料食い」です。芽かきを終えて一番花の実が肥大し始めたタイミングから、2週間に1回のペースで定期的な追肥を開始します。化成肥料(8-8-8など)を1株あたり軽く1握り(約20〜30g)、株元ではなく根が広がっている枝先の真下に円を描くように施し、軽く土と混ぜ合わせます。花の中央にある雌しべが雄しべより短くなっている(短花柱花)場合は肥料・水分不足の明確なサインですので、速やかに追肥と水やりを行ってください。