含まれる成分バランスにも明確な差が存在します。文部科学省の「日本食品標準成分表」などのデータを照らし合わせると、それぞれの強みが浮き彫りになります。
まず注目すべきはカフェイン含有量です。抹茶100gあたりのカフェイン量は約3,200mg(茶杓2杯・約2gを点てた1杯あたり約64mg)となり、一般的な煎茶の浸出液(1杯あたり約20〜30mg)と比較して約2〜3倍に達します。玉露と同等レベルの覚醒成分を含んでいます。
しかし、抹茶を飲んでもコーヒーのような急激なカフェインの急上昇を感じにくいのは、豊富な「テアニン」が同時に作用するためです。テアニンには自律神経を整え、脳のα波を増加させてリラックスをもたらす作用があり、カフェインの刺激をマイルドに包み込みながら、高い集中力を長時間維持させる働きが確認されています。
一方、抗酸化物質として知られる「エピガロカテキンガレート(EGCG)」をはじめとするカテキン類は、日照を多く浴びる煎茶のほうが茶葉自体の含有比率は高くなります。ただし、摂取効率という観点で見ると、全く別の結論が導き出されます。