誕生月と病気の関連性をめぐる議論を一変させたのが、コロンビア大学のニコラス・タトネッティ(Nicholas Tatonetti)准教授らの研究チームが医学誌『Journal of the American Medical Informatics Association』に発表した論文です。
研究チームは、ニューヨークのプレスビテリアン病院およびコロンビア大学医療センターに1985年から2013年の間に通院した患者約175万人・1688種類に及ぶ疾患データを、独自開発したアルゴリズムを用いて網羅的に解析しました。その結果、過去の医学研究で指摘されていた39疾患に加え、新たに16疾患、計55の疾患で誕生月との有意な相関が浮き彫りになったのです。
特筆すべきは、生涯を通じた全体的な病気リスクの傾向です。同研究のデータによれば、全体として疾患リスクが最も低かったのは5月生まれ、逆に最も疾患リスクが高かったのは10月生まれという統計結果が示されました。もちろん、これは「5月生まれは絶対に病気にならない」「10月生まれは短命である」という意味ではありません。あくまで特定の疾患群にかかる確率の統計的偏りを示したものです。