なぜ大人が映画館で号泣するのか?『すみっコぐらし』が「全米が泣いた」を超える涙活映画になった理由

なぜ大人が映画館で号泣するのか?『すみっコぐらし』が「全米が泣いた」を超える涙活映画になった理由

なぜ大人が映画館で号泣するのか?『すみっコぐらし』が「全米が泣いた」を超える涙活映画になった理由について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

すべての始まりは、2019年に公開された『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』だった。ファミリー向けのファンシー映画だと思って劇場に足を運んだ大人たちが、終盤で大号泣し、呆然自失の状態で映画館を後にする姿が続出。「実質『ジョーカー』」「精神的デトックス映画」などとネットで騒がれ、異例のロングランヒットを記録した。

この「逆詐欺」と呼ばれる現象は、単なるバズを狙ったものではない。制作陣が子どもだましではない、本気の人間ドラマを作ろうとした結果である。絵本の中にしか存在できないキャラクターとの友情と、それを引き裂く世界のルール。ファンタジーでありながら、私たちが日常で経験する「どうしようもない別れ」を投影させる筆致は、回を重ねるごとに洗練されている。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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