なぜ西本願寺は世界遺産なのか?国宝唐門の謎と2026年特別公開の真実

なぜ西本願寺は世界遺産なのか?国宝唐門の謎と2026年特別公開の真実

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寺社巡りを楽しむ観光客の間で頻繁に起こる混乱が、「西本願寺で御朱印をもらおうとしたら断られた」というケースです。ネット上でも時折疑問の声が上がりますが、これには深い宗教的根拠があります。

浄土真宗では原則として「御朱印」の授与を行っていません。これは西本願寺・東本願寺に共通する対応です。

本来、御朱印とは写経を寺院に納めた証(納経印)として始まったものであり、現世利益(病気平癒や現世での成功)を祈願する意味合いを含んでいます。しかし、親鸞聖人が開いた浄土真宗の教義は「他力本願(阿弥陀如来の本願力によってすべての人が救われる)」であり、現世利益の祈願やお守りによる厄除けを必要としない独自の信仰体系を持ちます。そのため、参拝記念としてのお札や御朱印を授与する慣習が存在しないのです。

その代わり、西本願寺では参拝の記録を残したい来訪者のために、境内の総合案内所や参拝会館にて「参拝記念スタンプ」や専用の「参拝記念カード(法語入り)」が用意されています。持ち込んだ御朱印帳にスタンプを押印すること自体は個人の自由とされていますが、神仏習合の御朱印集めとは異なる、浄土真宗ならではの思想に触れるきっかけとして受け止めるのが作法です。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。