鳥をモチーフにする領域は、空やテクノロジーだけにとどまらない。私たちの身近な食卓やエンターテインメントの世界でも、鳥たちは重要な役割を果たしている。
スイスに本社を置くグローバル食品巨大企業のネスレは、親鳥が巣の中で雛にエサを与える情景をシンボルに採用している。創業者の名である「Nestle(小さな巣)」に由来するこのデザインは、家族の温もりや食の安全、そして育成という企業の根幹価値を直感的に伝えている。また、アメリカの大手メディア複合体NBCユニバーサルが誇る「ピーコック(クジャク)」のロゴは、カラー放送の黎明期にその鮮やかさを強調するために生まれた。色とりどりの羽を広げる孔雀の姿は、多様で豊かなコンテンツを視聴者に届ける姿勢を力強く主張する。
日本国内に目を向けると、外食産業の雄である株式会社すかいらーくホールディングスが挙げられる。同社の社名およびシンボルとなっている「ひばり(Skylark)」は、春の訪れを告げながら空高く舞い上がる鳥だ。創業地である東京都府中市の「ヒバリ」にちなみ、常にお客様へ温かいサービスと美味しい料理を提供し続ける姿勢を、親しみやすい鳥の姿に託している。