シーシェパードが繰り広げた妨害行為は、環境保護の枠を完全に逸脱した暴力そのものでした。日本の調査船に対する船体への体当たりをはじめ、ロープをスクリューに絡ませる航行不能工作、刺激性の強い酪酸(らくさん)入りの瓶や発煙筒の投擲、さらにはレーザー光線の照射など、船員の生命を直接脅かす危険行為を連発しました。
もともとグリーンピースの初期メンバーだったワトソンですが、その過激すぎる思想から同団体を追放され、1977年に自らシーシェパードを設立。「直接行動(ダイレクト・アクション)」を掲げ、違法行為を正義の名のもとに正当化する姿勢は、米国連邦控訴裁判所からも明確に「海賊」と断定されました。
日本国内では超党派の議員連盟が抗議声明を出し、世論も一斉に反発。日本の調査捕鯨は国際捕鯨取締条約に基づく正当な権利行使であったにもかかわらず、人種差別的な動機や一方的なプロパガンダで叩かれたことに対し、強い憤りが広がりました。