ここ数年の芸能界において「河本」という名字が週刊誌やネットニュースを賑わせた現場のリアルを、キー局関係者および劇場スタッフの証言から検証します。
ウエストランドの河本太を巡っては、2026年春に報じられたタクシー運転手との金銭・酒席トラブルが記憶に新しいところです。当時、タイタンの太田光代社長による厳重注意や一定期間のメディア出演自粛が行われました。民放バラエティ番組のチーフプロデューサーは当時の空気を次のように明かします。
「あの報道直後、番組制作側は一斉に頭を抱えました。しかし、相方の井口さんが直後の生放送や劇場舞台で、一切言い訳をせず、河本さんの失態を完璧な漫才のネタへと昇華させた。タブー化させずに自ら泥をかぶって笑いに変えたことで、業界内での井口さんの評価はむしろ急上昇しました。現在、河本太さんの地上波起用には依然として慎重なスポンサーも存在しますが、地方ロケやキャンプ企画、配信コンテンツでは独自の飄々としたキャラクターが再評価されています」
一方、吉本興業の劇場現場において、次長課長の存在感は円熟期を迎えています。ルミネtheよしもとの制作関係者は語ります。
「次長課長のお二人は、テレビでの露出合戦からは一線を画していますが、劇場のチケットは今でも即完売します。河本準一さんが舞台上でアドリブを仕掛け、井上さんがそれを美声と鋭い間で叩き落とす。20代の頃とまったく変わらない切れ味があり、解散説など微塵も感じさせません。河本準一さんは近年、お米作りをはじめとする地方創生事業や後輩育成に心血を注いでおり、井上さんは自分のゲーム配信を通じて吉本の若手ゲーマーを牽引している。互いに不可侵のテリトリーを持ち、劇場という共通の母艦でのみ交わるスタイルは、吉本芸人の中でも最も理想的なエイジング(年齢の重ね方)だと評されています」