量産型兵器パシフィスタのプロトタイプとして、着々と肉体を機械化されていった過程はあまりにも残酷だ。五老星の冷酷な要求により、最終的には父親としての記憶も、人としての意志もすべて消去される運命を辿る。世界政府の忠実な奴隷へと変えられていく恐怖の中で、彼が最期までこだわり続けたのはたった一つのプログラミングだった。
麦わらの一味をシャボンディ諸島で逃がし、サウザンド・サニー号を2年間守り抜いた行動。それは自我を奪われる直前に彼が遺した、命がけの「最後の願い」だった。世界政府に利用される兵器でありながら、新時代の希望を守り抜いた彼の真意が明かされた時、物語は単なるバトルマンガの枠を超え、深遠な人間ドラマへと昇華した。