酒類にまつわる情報の中には、科学的根拠が乏しいまま拡散されている都市伝説や誤解がいくつか存在します。代表的な2つの盲点を是正しておきましょう。
誤解1:「焼酎ならどれだけ飲んでも絶対に太らない」の罠
「糖質ゼロ=太らない」というフレーズが一人歩きしていますが、これは明確な誤りです。アルコールそのものにも1gあたり約7.1kcalのエネルギーカーブが存在します。アルコール由来のカロリーは体内で優先的に熱として消費されるため「エンプティカロリー」と呼ばれますが、その間、食事から摂取した脂質や糖質の分解が後回しになり、体脂肪として蓄積されやすくなるという代謝ブレーキがかかります。焼酎であっても過剰に飲酒し、高カロリーなおつまみを摂取すれば当然肥満を招きます。
誤解2:「日本酒は美容と健康に一切向いていない」の誤り
糖質が含まれる日本酒ですが、醸造過程で生成される豊富な遊離アミノ酸、ペプチド、コウジ酸、フェルラ酸などの抗酸化物質は、全アルコール飲料の中でも群を抜いて高濃度です。これらは血行促進による体温上昇効果や、皮膚の水分量を保つ美肌サポート効果が近年の農学・皮膚科学研究でも実証されています。適量(1日1合未満)を守る限りにおいて、日本酒は優れた栄養補助の側面を持っています。