公開された文書によると、選考の最終段階まで残っていたのは「令和」のほかに、「英弘(えいこう)」と「広至(こうじ)」だった。特に「英弘」は、当時の官邸幹部の間で強く推されていたという。伝統的な漢籍からの引用を重視する保守派と、国書(日本古典)からの採用を目指すグループとの間で、激しい議論が交わされた。
結果として、万葉集の「梅花の歌」から引用された「令和」が選ばれた。これは日本史上初となる国書からの選定であり、当時の安倍政権が掲げた「日本の美しさを未来へつなぐ」というメッセージに合致したためとされる。決定の瞬間、選考室には沈黙が走り、その後に安堵の溜息が漏れたと記録されている。