毎年1月、幕張メッセで開催されるカスタムカーの世界的祭典「東京オートサロン」。プロのチューナーやメーカーがしのぎを削るあの華やかな大舞台で、NATSの学生ブースは常に人だかりの山を作る。コンセプトの立案からデザイン、フレームの加工、エンジンスワップ、公道走行を可能にする車検取得に至るまで、すべての工程を学生自身の手で完遂させるのが同校の伝統だ。
既存の市販車を切り刻み、全く新しいフォルムへと再構築する工程は過酷を極める。計算通りにいかないチリ合わせ、真夜中の塗装作業、土壇場でのエンジン不調。幾度となく直面する壁を、チームで知恵を絞りながら突破していく。その中で生み出される独創的なカスタムカーは、もはや単なる学生作品の域を完全に超えている。世界中のチューニングファンや海外メディアの度肝を抜く理由がここにある。