まず押さえておきたいのが正しい名称と地学的背景です。一般に「日の出の石門」と表記されることも多いですが、正式な登録名称は「日出の石門」で、日出の石門読み方は「ひのでのせきもん」となります。田原市観光スポットの中でも屈指の歴史を誇り、古くは『万葉集』の歌枕としても詠まれた由緒ある名勝です。
この岩は約2億年以上前のジュラ紀に形成されたチャートと呼ばれる極めて硬い堆積岩で構成されています。太平洋の激しい波浪による侵食が何万年もの歳月をかけて岩をくり抜き、中央にぽっかりと穴の開いた巨大なアーチ状の奇岩を誕生させました。
現地を訪れると、海上にそびえ立つ「沖の石門」と、砂浜・磯伝いに佇む「岸の石門」という2つの造形が存在することが分かります。朝日が洞穴と重なるダイナミックな景観は、この地形的特徴が生み出す唯一無二の自然美です。