日大の歴史において、長年にわたり絶対的な権力者として君臨したのが田中英寿元理事長だった。アメフト部の悪質タックル問題を発端に学内統治の欠如が露呈した後も、その権力基盤は容易に衰えなかった。しかし、脱税容疑や巨額の背任疑惑が表面化したことで、ついに捜査のメスが入ることとなる。
東京地検特捜部による強制捜査は、まさに本丸への切り込みだった。政界やスポーツ界、さらには特殊な交友関係を背景にした圧政は、法の手によって解体されたかに見えた。しかし、長年の支配によって植え付けられた組織風土の病根は深く、捜査の枠組みだけでは掬い切れなかった細部の疑惑について、独立メディアによる追及が今なお続けられている。