山口勝平の魅力は、快活な少年役にとどまりません。高橋留美子作品のもう一つの金字塔『犬夜叉』では、人間と妖怪の狭間で葛藤する半妖・犬夜叉の不器用な優しさと荒々しさをエモーショナルに体現しました。
さらに世間を驚かせたのが、サスペンスの傑作『DEATH NOTE』に登場する世界屈指の頭脳、L(エル)です。それまでの明るく元気なイメージを完全に封印し、低く抑えられた抑揚のない声色、ボソボソとした不気味な囁き声で、夜神月と対峙する異様な天才像を完璧に構築しました。
人気ゲーム原作のアニメ『ペルソナ4』のクマでは、甲高い愛嬌たっぷりのマスコットボイスから、美少年姿になった際のお調子者ボイスまでを変幻自在に往復。演技の引き出しの多さを見せつけています。