この場所の歴史を掘り起こすと、幕末の神道家である井上正鐵の存在に行き着く。彼が説いたのは、身と心を同時に清める「みそぎ(禊)」の道だった。形だけの祈りではなく、正しい姿勢と息吹(呼吸法)によって自らの内面を浄化する。その教えは、現在の宗教法人みそぎ教へと受け継がれている。
参拝者がここで受け取るご利益もまた、一般的な縁結びや金運向上にとどまらない。自分自身を見つめ直し、生命力を再充填すること。それこそが、この神社が示す神道・宗教の本質的な価値と言える。社殿に向かって静かに息を整えるだけで、全身の毒素が抜けていくような感覚に包まれる参拝者は少なくない。