本プロジェクトは、単なる一ベンチャー企業の挑戦にとどまらない。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、国家的な重要課題として推進されている。バイオ医薬品分野で後れを取りがちだった日本において、再生医療創薬の切り札として位置づけられているのだ。
厚生労働省の薬事承認プロセスにおいても、難病指定に近い先天性無歯症を対象とすることで、優先審査制度の適用など迅速な実用化ルートが模索されている。人工材料による補綴が主流だったこれまでの歯科医療技術体系は、分子創薬による生体再生という新たなパラダイムへと舵を切り始めている。