ネット上のレシピ情報では「パンを軽くトーストしてから挟むと水分を吸わない」という言説が頻繁に見られますが、これは半分正解で半分は重大な落とし穴を含んでいます。
確かに、トーストすることでパン表面のデンプンが熱変性し、水分を弾きやすくなるのは事実です。しかし、トースターから取り出した直後のパンに具材を乗せ、すぐにお弁当箱へ密閉してしまうと、内部から放出された高温の水蒸気が蓋の裏に水滴となって付着し、落下してパンを直撃します。結果として、生パンのまま作った場合よりも激しくふやけてしまうケースが多発します。
トーストサンドをお弁当にする絶対条件は、「焼いたパンをケーキクーラーや清潔な網の上に立てかけ、完全に熱と湿気を逃がしてから具材を挟む」ことです。この冷却プロセスを踏まない限り、トーストはお弁当において逆効果となります。
また、パンの厚み選びにも誤解が存在します。サンドイッチ用(12枚切り相当)は薄くて巻きやすい反面、水分の許容量が極めて小さいため、水分を多く含む具材には適しません。具だくさんのサンドイッチを作る際は、8枚切りまたは6枚切りを選択し、パン自体の保水キャパシティに余裕を持たせるのが失敗を避けるセオリーです。