芸能人の謝罪会見といえば、保身のための言い逃れや曖昧な回答、時には逆ギレによって炎上が拡大するケースが後を絶ちません。それらと狩野英孝さんの謝罪会見が決定的に異なっていたのは、「1ミリも嘘をつかず、分からないことは分からないと正直に答え抜いた」点にあります。
狩野さんは一切の言い訳を排除し、記者からのどんなに意地悪な質問や答えにくいプライベートな問いに対しても、全速力で正面から向き合いました。極度の緊張から顔面だけでなく首筋までびっしょりと尋常ではない汗を流しながらも、目を逸らさずに誠心誠意言葉を紡ぎ出そうとしたのです。
その極限状態の中で、彼が本来持っている天性の「天然ボケ」が炸裂。狙って笑わせようとしているのではなく、本人が100%大真面目に回答しているからこそ、シュールな笑いと圧倒的な人間味が同居する奇跡的な空間が生み出されました。厳しい追及を行おうとしていた記者たちも次第に毒気を抜かれ、会見場全体が奇妙な温かさと一体感に包まれていったのです。