水彩色鉛筆の使い方|プロ級の透明感を出す失敗しない技法と道具選び

水彩色鉛筆の使い方|プロ級の透明感を出す失敗しない技法と道具選び

水彩色鉛筆の使い方|プロ級の透明感を出す失敗しない技法と道具選びの要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

道具への投資を惜しんで一般のノートや薄手の画用紙に描くことは、波打ちと毛羽立ちで制作意欲を自ら破壊する行為に等しいと言えます。水彩色鉛筆の性能を語る上で欠かせないのが、世界的な最高峰として君臨するドイツの2大巨頭ファーバーカステル アルブレヒトデューラーおよびステッドラー カラトアクェレルの品質基準、そして受け皿となる支持体(紙)の物理スペックです。

画材流通データの分析および各社による公表試験値に基づき、スペックと価格帯、および最適な用紙の選択基準を以下の比較表へまとめました。

製品・カテゴリ名詳細・主要スペック一般的な基準・相場(24色換算)編集部の見解・実用評価ファーバーカステル
アルブレヒト・デューラー芯径3.8mm、高純度濃縮顔料、耐光性クラス最高度、完全水溶性約7,500円〜9,000円
(1本あたり約350円〜)水を加えた際の溶け残りが極限まで少ない。線の跡を消し去って純粋な透明水彩に変貌させたい用途で世界最高峰。ステッドラー
カラト アクェレル芯径3.0mm、特殊耐折処方、均一なグラデーション溶解性約4,500円〜6,000円
(1本あたり約200円〜)乾いた筆跡のシャープさと水溶性のバランスが良好。細かいディテールを残しながら部分的に滲ませる描法に適正。学童向け・普及モデル
(水彩廉価グレード)芯径2.5〜3.0mm、染料・バインダー比率高め、水溶スピード中程度約1,800円〜3,000円
(1本あたり約80円〜)手軽なスケッチ練習には適するが、水を乗せた際に筆跡が固定化されやすく、広い面積の濁り対処には高い技術を要する。推奨支持体:
専用水彩紙(中目・細目)坪量300g/m²、コットン混紡または木材パルプ高耐水サイジング処理ポストカード判〜SMサイズ
1冊 1,200円〜2,500円紙代を惜しんではいけない。150g前後の普通画用紙では水分で繊維が毛羽立ち、水彩特有のグラデーションは成立不能。

特に水彩色鉛筆 おすすめ 水彩紙の選択においては、表面のテクスチャー(肌合い)が仕上がりを直撃します。緻密なボタニカルアートやイラストには凹凸の少ない「細目」、水彩特有の粒状感(グラニュレーション)や掠れを味わいたい場合は「中目」が適します。紙の厚みは必ず「300g/m²」表記を目安に選択してください。この斤量があれば、水筆を滑らせても紙が波打つリスクを劇的に抑制できます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。