腹部に浮かび上がる足跡を楽しむ一方で、決して見落としてはならないのが胎児からの緊急サインだ。日本産科婦人科学会や厚生労働省の啓発資料でも強調されている通り、胎動の「突然の急減」は命に関わる重大なSOSである可能性が高い。
「出産が近づくと赤ちゃんの頭が下がって動かなくなる」という昔ながらの噂をそのまま信じて放置するのは極めて危険だ。運動の性質が変化することはあっても、正常な胎児の動きが完全に止まることはない。「胎動カウント(胎動を10回感じるのにかかる時間を測る方法)」を実施し、普段より明らかに時間がかかる場合や、1時間以上まったく動きを感じない場合は注意が必要だ。胎児機能不全や臍帯のトラブルが疑われるため、夜間や休日であっても迷わずかかりつけの産科医療機関へ連絡し、受診してほしい。