プロダクトデザインや暮らしの美学という視点からも、この小さな道具は注目を集めている。デザイナーの佐藤オオキ氏が提唱するような、無駄を削ぎ落とし機能そのものを美しさに昇華させるアプローチは、現在の生活雑貨業界にも強い影響を与えた。単なるプラスチックの枠ではなく、インテリアの景観を損なわないオブジェとしての佇まいが評価される時代だ。
一方で、「片付けのコンサルタント」として世界的に知られる近藤麻理恵氏の思想に通じるのが、洗う手間を減らしつつデスク周り収納をすっきり保つという合理性だ。マイボトルは洗うのが面倒だが、紙コップとホルダーの組み合わせなら、飲み終わった後に紙コップを捨てるだけで片付けが完了する。ミニマムな暮らしと衛生的な利便性を両立させる解として、ミニマリストの間でも再評価が進んでいる。