読み終えた後、手元に残るのは爽快感でも深い絶望でもない。ただ、いま目の前にある景色が少し違って見えるという奇妙な手触りだ。窓の外を流れる日常の風景、日常の些細な会話、当たり前のように届く電気の光。それらすべてが、奇跡的なバランスのうえに成り立っていることを思い出させる。
山本直樹が作品を通じて私たちに突きつけたのは、未来への予言ではなく、現在地への冷酷な視線だ。世界がどのように終わるのかではなく、「終わりゆく世界で、あなたはいかに生きるのか」。その問い掛けは、2026年という時代を生きる私たちにとって、かつてないほど重く、静かに響き続けている。 (出典: 世界 最後 の 日 山本 直樹(Yahoo!ニュース))
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