平尾昌晃さんが2017年7月に逝去した後、水面下で進んでいた遺産分割協議は、2018年9月に突如として世間に公知化されました。次男の平尾勇気さんが単独で緊急記者会見を開き、後妻であるM氏に対する強い不信感を表明、東京地方裁判所に取締役職務執行停止の仮処分を申し立てたことが発端です。
この騒動の本質は、後妻M氏が昌晃さんの死去直後に著作権管理会社の代表取締役に就任し、実子である息子3名に対して経営状況や遺産目録の詳細を開示しなかったことにありました。年間数千万円以上を生み出し続ける音楽出版社を後妻側が単独で掌握しようとしたことに対し、息子側が正当な権利行使として立ち上がったのです。
当初、会見に姿を見せなかった長男・亜希矢さんは「静観しているのではないか」と報じられましたが、実際には裏で法的手続きを弁護士とともに緻密に組み立てていました。メディアの前で感情を露わにする勇気さんを支えつつ、法廷での実質的な勝訴と合意形成を目指して動いていたのが亜希矢さんでした。
裁判所での長期にわたる審理と調停の末、会社経営の透明化と各相続人への適正な株式・遺産配分が定められ、最終的に係争関係は法的な和解へと至りました。名曲の著作権は散逸することなく、正当な管理体制のもとで守られる形に落ち着いています。