国語科の現場教員や大手予備校の分析でも、第137段は文法・語彙問題の宝庫として知られています。高校の定期テストや大学入試を完璧にクリアするための花は盛りに テスト対策まとめとして、落としてはならない文法事項を整理しました。
最重要ポイントとなるのが、冒頭文「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」の構文把握です。ここで使われる「ものかは」は、終助詞的に用いられる反語表現であり、「〜だろうか、いや〜ではない」と訳出することが絶対条件となります。ここを単なる疑問文として訳してしまうと、筆者の主張と正反対になり大幅な減点を招きます。
さらに、試験で狙われやすい古文単語と文法解説を以下に抽出します。
- 隈なし(形容詞・ク活用):「影がない」「曇りがない」。月について用いる場合は「雲などの遮るものが全くない」状態を指す。
- あはれなり(形容動詞・ナリ活用):「しみじみとした趣がある」。単なる「可哀想」ではなく、深い情緒的感動を表す。
- 情け深し(形容詞・ク活用):「風流な心がある」「情趣を理解する心が深い」。
- 咲きぬべき(動詞+助動詞+助動詞):「咲く」連用形+完了の助動詞「ぬ」終止形+推量・当然の助動詞「べし」連体形。「今にも咲きそうな」と訳す。
- 散り萎れたる(動詞+助動詞):「散り萎る」連用形+存続の助動詞「たり」連体形。「散ってしおれている」の意。
加えて、助詞「こそ」と結びの「多けれ(已然形)」による係り結びの法則(強調)の指摘や、「見るものかは」の花は盛りに 品詞分解(動詞「見る」連体形+形式名詞「もの」+係助詞「か」+終助詞「は」)は、全国の進学校・難関私大入試において極めて高い正答率が要求される頻出パターンです。