世界的な大事業であった万博の成功裏の幕引きを受け、吉村洋文氏が描く「ポスト万博」の核となるのが、夢洲(ゆめしま)における大規模開発だ。単なる一過性の観光誘致にとどまらず、国際会議や展示会、最先端エンターテインメント施設を融合させた総合型経済拠点の構築が急ピッチで進められている。
大阪府が掲げるこの経済成長施策は、単なる地方都市の再開発事業の枠組みを遙かに超えている。インバウンド需要を持続的な外貨獲得手段へと変換し、東京一極集中に歯止めをかけるための切り札だ。府庁幹部は「万博はあくまでプロローグに過ぎない。本番はまさにここからだ」と明かす。民間資金の導入と迅速な行政手続きの連携によって、関西圏全体のGDPを大きく押し上げる構想が現実味を帯びている。