多くのヒット曲が商業タイアップやマーケット戦略を起点に制作されるなか、「Wherever you are」の成り立ちは異例とも言える純粋な動機に基づいています。この楽曲は、ボーカルのTakaが自身の親しい友人の結婚を心から祝福するために書き下ろしたプライベートなプレゼントソングでした。
当時の音楽雑誌のインタビューや関係者の証言によると、Takaは「友人の晴れ舞台で直接歌って届けたい」という一心でピアノとギターを前にメロディを紡ぎ出したと語られています。商業的なヒットを狙った作為が一切なく、ただ目の前の大切な人とそのパートナーに向けた「永遠の愛の肯定」だけが純度100%で注ぎ込まれました。
本楽曲が初めて世に出たのは、2010年6月9日にリリースされたONE OK ROCKの4th収録アルバム『Nicheシンドローム』です。シングルカットは一切されず、アルバムの8曲目にひっそりと配置されたバラードでしたが、リリース直後から初期ファンの間で「ロックバンドが鳴らす究極のラヴソング」として熱狂的な支持を集めることとなりました。