この対決を語る上で欠かせないのが、マウンド上に君臨する圧倒的な投手の存在だ。タイガースが誇るサイ・ヤング賞左腕タリック・スクーバル。100マイルを超える力強いフォーシームと、打者の手元で鋭く落ちるチェンジアップの組み合わせは、相手打線に絶望感を与える。対するガーディアンズの至宝エマニュエル・クラセは、90マイル台後半で凄まじく曲がるカットボールを武器に、幾度となくチームの危機を救ってきた。
ゲーム終盤、点差がわずか1点という極限状態。そこで繰り広げられるマウンド上の心理戦は、息をのむ美しさすら漂わせる。初球にどの球種を選択するのか、キャッチャーの構え一つにスタジアム全体が息を殺す。三振を狙う投球と、泥臭くファールで粘る打者の攻防。これぞMLBの醍醐味だ。