哲夫が世間から最も熱い賛辞を浴びているのが、大阪市淀川区で運営している小中学生向けの学習塾「寺子屋こども塾」の存在です。この塾の最大の特徴は、一般的な学習塾の相場を根底から覆す圧倒的な低価格設定にあります。入塾金は不要で、1コマ数百円、月謝に換算しても数千円程度という破格の料金体系を長年維持しています。
当然ながら、教室のテナント料や水道光熱費、現役大学生を中心とした優秀な講師陣への適正な給与を支払えば、毎月確実に数十万円単位の赤字が発生します。それでも閉校しない理由は明快で、哲夫自身が毎月芸人として稼いだギャラから赤字分を自腹で補填しているからです。
彼がここまでの負担を背負って塾を経営する理由は、子どもの教育格差に対する強い問題意識にあります。「親の経済状況が理由で、学ぶ機会を奪われる子どもを出したくない」「貧困の連鎖を教育で断ち切りたい」という信念が根底にあります。かつて自身も奨学金やアルバイトで学費を工面した苦学生だった経験が、この利他行動の原動力となっています。保護者や地元住民からの評判も極めて高く、「勉強を諦めずに済んだ」「先生が温かく見守ってくれる」といった感謝の声が絶えません。