今回の詳細な構造解析において中心的な役割を果たしているのが、九州大学文学部考古学研究室の専門調査チームだ。彼らが実施したトレンチ掘削と3Dグラビティ探査により、現場に現存する丘陵が自然地形ではなく、高度な土木技術によって築造された前方後円墳である可能性が極めて高まった。
盛土の段築構造や葺石の詰上げ技法には、後のヤマト王権へと続く技術的系譜と、地域独自の軍事的・宗教的要素が融合した痕跡が見られる。九州大学の研究チームは「墳丘の設計理念に畿内との共通点が見られる一方で、巨石を巧みに組む技術には九州独自の強固な地域性が反映されている」と分析。当時の広域交易網と政治的緊張感を物語る決定的な資料として注目されている。