新宿駅西口から徒歩3〜4分、飲食店が密集する雑居ビルのワンフロアに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが青白く照らされた巨大な海水生簀です。東京ドーム周辺や神奈川・千葉の漁港から自社トラックで毎日海水ごと直送される生簀の中を、スルメイカ、ヤリイカ、アオリイカなど季節ごとのイカが優雅に群泳しています。
新宿西口の居酒屋で海鮮を看板に掲げる店舗は数多く存在しますが、デリケートでストレスに極めて弱いイカを東京のど真ん中で生きたまま管理・提供できる生簀・活魚料理の新宿屈指の専門設備を持つ店は極めて稀です。客席からの注文が入ると、スタッフが生簀からイカを網で掬い上げ、ピチピチと水しぶきを上げる姿を目の前で見せる演出が始まります。
提供される「活イカ姿造り」は、白濁した冷凍解凍モノとは完全に別物です。身は皿の絵柄がくっきりと透けて見えるほど透明で、噛み締めた瞬間にパキッと音を立てるような強靭なコリコリ感、そして噛むほどに広がる上品な甘みが押し寄せます。口コミサイト等で見られる「人生で一度は食べるべき鮮度」「他の居酒屋のイカ刺しが食べられなくなる」という絶賛の声は、決して誇張ではない確かな事実と言えます。